13日の金曜日

ニュース記事

CNNに面白い記事が載っていました。

Friday the 13th: How it came to be and why it’s considered unlucky

そこにある面白い話題を拾っていきます。英語学習のためにこの先は記事を読んでから見てください。

 

まずは最初の動画からです。

13日の金曜日は経済的に損失が出ているそうです。普段は乗るのに飛行機に乗らなかったり、仕事をしなかったりで8億か9億ドルが失われていると見積もられています。

場所が変われば習慣が変わるように、ギリシャ、ルーマニア、スペイン語圏は13日の火曜日が不吉となります。イタリアでは17日の金曜日がそれに相当します。

 

次は動画に続くパラグラフ”Why 13?”からです。

13が不吉なのはハンムラビ法典に13条がないことにまで遡ると考えられてきましたが、実際は翻訳者が13条を省略するというミスをしたからだそうです。ググってみると、13条がない英訳があれば、13条があるものもあります。日本版wikipediaには「13条及び66-99条が失われている」とあるのですが、英語版にはそのような記述はありません。ネットで閲覧できる1904年発刊の英訳書籍(The Code of Hammurabi,by Robert Francis Harper)では13条があるのにもかかわらず、21世紀のネット上ではまだ13条がないバージョンもあるというのがよくわかりません。謎です。ハンムラビ法典が刻まれた石像のオリジナルはルーブル美術館にありますが、レプリカが岡山の岡山市立オリエント美術館や広島大学文学部にもあります。これを見たらわかりそうなものなのですが。

また、この記事を読んではじめて”triskaidekaphobia”という言葉を知りました。

 

“Why Friday?”ではイエス・キリストが金曜日に磔にされたので不吉だと考えるキリスト教徒もいるとあります。

 

“Why Friday the 13th?”によると、何故13日の金曜日が不吉と考えられるようになったかははっきりとした歴史的証拠はないとのことです。たいていの迷信はそうでしょうね。ただ、1980年代後半からはフレディの出てくる映画『13日の金曜日』の影響が大きいようです。

Photo by Hello I’m Nik ???????? on Unsplash

 

最後のセクションにある”The science behind superstition”も興味深い内容でした。特に印象に残ったパラグラフを引用します。

One 2010 study conducted by psychologist Stuart Vyse tested a group of people on various memory tasks. The group of people who were allowed to carry their lucky charms with them performed better on the memory tests than the people who had their lucky charms taken away. “It’s all about that ‘low cost’ confidence booster,” Vyse concluded.

お守りを持っているだけで記憶力テストの結果がよくなったそうです。神社仏閣でお守りを買い求めるように、人はこういうものに影響されるのですね。私も受験生には受験前日or当日にlucky charmの写真もしくはイラストを一言添えて送っています。これがconfidence boosterとして少しは役に立つと嬉しいです。

 

記事の最後にあるのですが、13日の金曜日をアンラッキーと捉えるかラッキーと捉えるかはその人の見方次第です。他の迷信に限らず世の中全てに当てはまりそうですが、ポジティブに捉えたらポジティブの影響があると考えてやっていきましょう。

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