日本の言い伝え(迷信)を英語に

先日小学校へ子どもの授業参観に行ってきました。

授業は総合的な学習の時間で、言い伝えについて学習していました。

言い伝えにも様々なものがあり、正しいと思うもの、間違っていると思うもの、わからない、夢があっていいと思うものに分けて、それらの共通点を探したり、他の人の意見を聞いたりしていました。

最終的には多くの言い伝えが迷信であるというところで授業が終わってしまいました。おそらくは迷信は根拠がなく信じるべきものではない、迷信の生まれた背景からその時の社会情勢がわかる、SNS等でフェイクニュースが氾濫している昨今自分で情報の真偽を見極める必要がある、といったようなことをその後の授業で伝えるのでしょう。(私ならそうします。)

授業参観に戻りますが、授業内容や児童の様子を見ていても結構暇です。そこでいつも黒板に書かれたことや先生の発言、児童の発言を頭の中で英語に直しています。

今回は児童たちの発表した言い伝えを先生があらかじめ印刷していてそれを黒板に貼ることで時間の節約をしていましたが、それらを英語に直していきます。

流れ星に3回願い事を言うとそれが叶う

If you say your wish to a shooting star three times, it will come true.

実際に流れ星が見えている間に願い事を3回も唱えるのはかなり難しいです。その難しいことができたのであれば願い事も叶うはずと自己暗示をかけて、自分の努力でその願い事が実現するというのが真相でしょう。流れ星と願い事に因果関係なんて全くありませんから。
ところで、流れ星を見たことがないという児童がいたのは驚きでした。田舎なのでそこそこ星空は見えるはずなのですが。

食べてすぐ横になると牛になる

You will be a cow if you lie down right after eating a meal.

食べてすぐ横になると消化に悪いからやめておきましょうということですね。

夜爪を切ると親の死に目に会えない

If you clip your nails at night, you cannot be with your parent when he or she dies.

電灯が発明される以前の夜は暗く、爪切りもなかったので、爪を切るのが非常に危険だったはずです。ですのでそのような危険を冒すことがないようにこの言い伝えが生まれたのだと個人的には考えています。

夕焼けの次の日は晴れ

When you see a sunset, it will be fine tomorrow.

普通に考えて西の空に雲がなければ翌日午前中は晴れになる確率が高いでしょう。昔の人はこれを経験則から導き出していたのですね。

ツバメが低く飛ぶと雨が降る

When swallows fly low, it will rain.

雨が降る前は湿度が上がります。ツバメの餌となる小さな昆虫は湿度が高くなると羽が重くなり高く飛べなくなります。それでツバメは低く飛んで餌を食べます。そのうち雨が振り始めるわけです。これをうちの子どもが説明してくれました。本を読んで知っていたそうです。この言い伝えも昔の人の経験則から来ていますね。

鏡を割ると不幸になる

Breaking a mirror brings you bad luck.

英語圏では「鏡を割ると不幸が7年続く」Breaking a mirror brings you bad luck for 7 years. という迷信がありますが、それが日本に入ってきたのでしょう。昔は鏡が貴重品だったので、割らないように気をつけなさいという注意喚起の意味合いがあったのでしょう。



これらの英訳は一例に過ぎません。他にも言い方はいろいろあるでしょうから各自で考えてみてください。

最近気になるのは、答えが一つだけだと思い、それを丸暗記する生徒がいることです。数学や理科はそうでしょうが、英語や国語はそうでないこともあります。特に日本語から英語、英語から日本語に直す時には様々な表現ができます。それにも関わらず、訳例をただ暗記して定期考査に臨む生徒が一定数います。そのような生徒は文法や構文を理解していないことが多いので、模試では点が取れません。英語を伸ばしたいのであれば、暗記に頼らず自分で考え理解する学習を心がけてください。

次回はその場で英語が思い浮かばなかった単語を含む言い伝えを英語に直していきます。

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