Jack-o’-Lanternは何故Jack?

ニュース記事

今日10月31日はハロウィン(Halloween)ですね。

アメリカの国営放送局であるVoice of Americaの英語学習サイトLearning Englishに興味深い記事が掲載されていました。

Jack-o’-Lantern: Why Is It Named ‘Jack’?

英語学習サイトなので音声もあります。まずはこちらを聴いてからスクリプトを確認すると勉強になるでしょう。

ここから先は元記事を読んでから御覧ください。

記事ではまずJack-o’-Lanternの作り方から始まっています。

そして何故Jackという名前が与えらているのか説明があります。

Jack-o’-Lanternは17世紀のイングランドで”a man with a lantern”という意味でした。これはa night watchman(夜間警備員)のことです。当時知らない男の人のことをJackと呼んでいたのでランタンを持った男性を “Jack with the lantern” もしくは “Jack of the lantern”と呼んだそうです。

記事では次にHalloweenとJackの関係に続きます。

Halloweenの起源はアイルランドにあるというのを聞いたことがある人もいるでしょうが、そのアイルランドの古い話Stingy Jackが関係しています。ちなみにstingyとは「ケチな」という意味の形容詞です。

As the story goes, he tricked the Devil to get money. When Jack died, God refused to let him go to heaven. And the Devil, still angry about being tricked, did not allow Jack to go to hell either.

So, Jack’s punishment was to wander the earth forever. His soul was stuck. And like most spirits trapped on Earth, he probably spent most of his time trying to frighten humans.

さすがに省略されすぎでしょう。特に”he tricked the Devil to get money”はどうしてそうなったのか気になります。というわけで調べてみました。アメリカのTV局ヒストリーチャンネルのサイトにありました。

How Jack O’Lanterns Originated in Irish Myth

何だかthe Devilが気の毒になる内容です。the Devilを2度も騙したのでJackは天国に行けず、the DevilもJackの魂を求めることなく(ここはVOAとHistory Channelの記事で違います)、現世をさまようことになります。

アイルランドの人たちはそのJackの魂から身を守り、Jackの魂を怖がらせるため、turnip(カブ)に怖い顔を彫りました。その後移民としてアメリカに移住した人たちがカブよりも一般的な作物であったカボチャを使ってJack-o’-Lanternを彫ったようです。

記事ではHalloweenはケルトの祝祭で、夏の終わりを表していて、その時に亡くなった人の魂が家に帰ってくると信じられていたと説明されています。ですので日本のお盆に当たる行事と言えます。

Halloweenの語源ですが、8世紀にローマ・カトリック教会がAll Saints’ Day(諸聖人の日)を11月1日に移したので、前日の10月31日がAll Hallows’ Eve(HallowはSaintの別語、Eveは前日)、その音が変化してHalloweenとなったようです。

仮装は自分自身を死者の魂から隠すためですが、これもケルトの伝統に由来しています。

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